Leaders Style(リーダーズスタイル)

株式会社島田電機製作所 島田正孝

社会人になった当初は学生の時に勉強が苦手だったことで自分はできない人間だと思っていました。社会に出ると優秀な人もたくさんいますし先輩たちのスピーディーな仕事ぶりを目の当たりにして、初めは能力の差を痛感させられました。でも、何かのきっかけで気が付いたのですが、学校の勉強は「1+1=2」の様に答えは1つだったのが、社会に出ると答えは1つではないし決まった答えはないのだと言うことを。これに気が付いたときは勉強は苦手だったけど仕事はできるかもしれないと変な自信が湧いてきました。そこから一気に視野が広がり仕事の面白さを知りました。その後、職務や職位が変わり仕事の全体像を知ることで、仕事に対する姿勢を大きく変えることができました。私はこうした経験から仕事は能力や職場環境ではなく自分自身の考え方にあるのだと思っています。ポジティブな考え方があれば必ず良い方向へ進んで行けると思います。
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祖父が起業し父が社長をやっていた会社に入社し直ぐに茨城県にある関連会社と客先の工場で3年間勉強させて頂きました。そして私が入社4年目に父が病気で急死し、その後に叔父が社長になったのですが、この当時の会社は明確なルールや基準もなく、年功序列で声の大きい人の意見が通るような会社でした。そして、こうした古い工場体質を変えるべく、叔父の指揮の下でISOの認証取得や能力型人事制度の構築など組織改革、制度の見直しを行ないました。こうした経験の中で私は会社運営についての多くを学びました。そして会社の体制を整えたところで、私は更に将来を考えて成長著しい中国(上海)への進出を決意しました。私は中国人1名を連れて上海へ行き市場調査から会社設立に関する全てを行うなど、何もない所から全てをスタートさせました。中国は日本の数十倍もの大きな市場規模ですがその分競争も激しく、また、中国特有の商習慣があるなど難しい環境下ではありましたが、現在は東京本社と同じ人員規模となり、一定の売上を確保できるまでになりました。そして上海へ進出してから5年後に本社をより経営環境の良い地へと移転させ、それを機に社長に就任しました。
仕事のSTYLE
当社は受注生産型企業のため毎月の売上にも波があるのですが、私が社長に就任した年はとても苦しい経営状況でした。原因としては市場環境の変化による影響もありましたが、急激に売上が落ち込んだ為にとにかくできる対策を早く講じて経営を安定させなければなりませんでした。そのために役員給与、管理職手当のカットや売上に応じて労働時間(予算)を設定したりもしました。当然こうした状況でしたので年2回の賞与も支給できませんでした。社員にはとても不安な思いをさせてしまいましたが、私はこの様な苦しい経験をしたことで自分自身を本気で見つめ直すことができました。そして、この様な想いを2度と皆にさせてはならないと思い、社長としての覚悟を決めることができました。社員にはきちんと給料を払わなければならないし会社を持続的に成長させて行かなければならない。こうした当たり前を当たり前に実行する大切さを実感しました。だから今は目的達成のためには厳しくなるように心掛けています。間違った優しさは会社をダメにすると言うことです。現在私は社長に就任して2年が経過しましたが、ようやく自分の経営スタイルを少し見つけられたような気がしています。過去に捕らわれず前を見てシンプルに考え抜くことができる社長でありたいと思っています。
若者へのメッセージ
自分の将来に夢や目標を持ってほしいと思いますが、夢が見つかっていない人は、まずは「自分の限界を自分で決めない」でほしいと思います。自分の性格や個性、価値観だけで決めつけることなく、若いうちはできるだけ好き嫌いせずに好奇心を持ってチャレンジして下さい。
会社概要
企業名株式会社島田電機製作所
所在地東京都八王子市大和田町3-11-1
業種製造業
事業内容エレベーター用表示器の専門メーカー
URLhttp//www.shimada.cc/
※記事の内容は取材当時のものとなります