小野良太郎
Ryotaro Ono幼少時代から、型にはまるのがいやだったようで、皆が整列していてもいつも一人フラフラと落ち着きのない子だったようだ。母は園長先生から「小野君は特別だからいいですよ」と言われたそうだ。
小学校・中学校・高校でもそれは変わらず、テスト結果は上位でも授業態度等は悪かったため、高校2年生の時に担任ともめて中退してすぐに大検を受け合格した。
性格上人に使われるのは無理と思っていたので、高校生くらいから独立して何かやりたいと漠然と思っていた。食いっぱぐれないように国家資格を取得した後、元来人に話すのが好きだったため経営コンサルタントになるためビジネススクールに通う。スクールでビジネスプランを作成する授業があり、外部環境・内部環境を分析しプランを完成させたとき、このプランで起業しようと決意した。
学生時代の先輩2人に見せ、しっかりとした指揮命令系統で組織化することで合意し、3人で2000年7月に事業開始した。13年たった現在120名のスタッフと共に全国にサービス提供するべく事業活動を行っている。
仕事のSTYLE
僕個人のスタッフに対する思い、仕事に対する思いは、「サンイズム」にまとめている。
当社は社是に「人は城、人は石垣、人は財産」と掲げている。これは会社とスタッフがお互い尊重する関係、ギブアンドテイクの関係を築き、共に会社の発展に向けて創業精神を発揮できる組織を目指している。
我々は製造業ではなく「人」が顧客にサービスを提供し、満足していただいて成長する。そのために武田信玄のように「人財」を育てるために、会社組織を構築していかなければならないと考えている。
それら会社の骨幹をなす、理念をまとめたのが「サンイズム」であり、全員配布し、意識を共有している。中でも特に重要な部分が「社是」の「人は城、人は石垣、人は財産」である。半年ごとにアンケートでフィードバックを行っていく。
また僕自身も実践しているが、スタッフ皆にも「創業精神発揮」することを求めている。これから不確実要素がますます増加していく外部環境に対して、受け身で流されるのではなく、自分から流れを創りだしてく気概を持ってもらいたい。創業時は皆何もない中、あれもこれも足りない中ビジョンに向かって全てを創りだしていく。
真っ白なキャンパスに絵を描いていくように。会社が大きくなるに従って色々な事が初めから用意されていくようになるが、あくまで創業時の何もない風景に思いを馳せ、自発的に行動し、創業精神を発揮して流れを創りだしていかなくてはらなない。
小野良太郎
中小企業の社長はビジネスもプライベートもないとよく聞くが、起業してみると実際そうである。
寝ていようが、どこで何していようが常に会社のことを考えているし、考えないようにしても頭から離れるものではない。常に会社の成長に対する前向きな考えと不測の事態に対する恐怖とは感じている。
だがその責任の分だけ権限があり、自分の行動の結果次第でどうとでもなる。常にいろいろなことを考えているが、決してマイナス思考に陥ったことはなく、最終的にはどうやったら今以上に自分の目指すビジョンに近づけるかを考えている。
会社以外では世界に120万人会員のいる奉仕団体、国際ロータリーに所属している。この団体は平均年齢が50~60歳の社会的地位の高い人が多く、28歳から入会しているが、僕に足りない多様な人生経験を得られる貴重な活動である。神奈川県内の社長や医師など多種多様な実業家のみならず、出向することで日本全国の実業家とも知り合え、その考えや歴史を聞くことが出来る。
25歳で起業し、そのまま自分の世界にだけ生きていれば裸の王様になり、人脈もなく今の自分、会社はなかったかも知れないと思う。自修自得、松下政経塾の研修方針のように、僕も自分自身を今よりも成長できるよう自分が学ぶべき事を自分で明確化し、目指す自分に向けて突き進んでいきたいと思っている。
プロフィール
- 氏名
- 小野良太郎
- URL
- https://sunmedical.biz/
Information
- 企業名
- 株式会社サンメディカル
- 所在地
- 神奈川県厚木市中町2-1-1KSビル3階
- 業種
- 医療・福祉サービス
- 事業内容
- 在宅事業/外来事業/コンサルティング事業
- URL
- https://sunmedical.biz/