陶芸家

青木良太

Ryota Aoki
1978年、富山県生まれ。2002年、多治見市陶磁器意匠研究所卒業。岐阜県土岐市にスタジオを持つ。2004年Ecole de arts decoratifts(スイス・ジュネーブ)に研修生として招かれる。テーブルウェアフェスティバル、朝日現代クラフト展、高岡クラフト展、Sidney Myer Fund International CeramicsAwardなど国内外の賞を受賞する。
青木良太

鳥山明先生に憧れて、絵ばっかりを描いていた子供でしたね。中学生の時には、絵は描けるけれどストーリーが創れなくて漫画家は諦めました。
 二十歳まではとにかく遊んでいました。でも「このままではダメだ」と気づいて大学卒業までいろいろやってみたのですが、たまたま入った陶芸教室で「これしかない!」という陶芸との衝撃的な出会いがありました。

そこからは勉強。職業訓練校に合格して「もう遊びも一切やめて、陶芸と心中しよう」と決めました。誰にも負けないぐらい陶芸に打ち込みましたね。在学中に卒業後の個展先も決めたり、とにかく陶芸家として食べていきたいと必死でした。

次の世代に恩返しをする

青木良太

僕は20代のうちに夢だった陶芸家になれました。自分の好きな作品を作っていく人生は超幸せです。この幸せな人生を送られるのは陶芸のおかげです。だから、陶芸に恩返しをしたいと思いました。陶芸は日本が世界に誇る文化です。400年前の安土・桃山時代に茶の湯の文化とともに陶芸が超盛り上がっていました。でも、そこを頂点として陶芸の茶の湯の文化と共に陶芸は衰退していきます。

陶芸への恩返しは陶芸界をより活性化させて、多くの良い作品を作る若手作家が増え、多くの人に陶芸の魅力を知ってもらう事だと思いました。自分の作品を通じてだったり、若手陶芸家のイベント「イケヤン★」を行ったりしています。このような大きなことから些細な日々の出来事での恩返しまで、僕は生きていく上で自然と意識しています。
 直接恩返しするのもいいのですが、例えば上の人にご飯をご馳走になったらその人に恩を返すのは勿論、次の世代にも同じ事をしてあげるんです。そして僕に恩返しはしなくていいから自分達が喰えるようになったらまた次の世代に同じ事をしてあげてね、と。それが恩返しになる。僕は上の人にそうしてもらってきたし、それがずっと続いたら素敵じゃないですか。

夢はそのアプローチを待っている

青木良太

陶芸の魅力を世界的にアピールするために、日本だけでなく海外でも個展やグループ展、アートフェアなどに出展をしたり、またファッション業界や現代アート、インテリア業界などさまざまなジャンルとのコラボレーションも行っています。2012年で5回目になるのですが、毎年夏に陶芸家を200人集めた交流イベント『イケヤン★』を開いたり、世界中の陶芸家ネットワークをつくろうとSNS『potter』を始めたりもしています。陶芸の魅力をより多くの方に知ってもらえたら嬉しいです。

当たって砕けろ妥協はすんな。夢はそのアプローチを待ってんだ!人生は舞台!あなたが主役!
※この「夢」を男子なら「女」、女子なら「男」に変換すると恋愛にも使えるのでけっこう調子いいですよ。このメッセージを心に刻み人生を楽しみましょう!!

※記事の内容は取材当時のものとなります

プロフィール

氏名
青木良太
URL
https://www.ryotaaoki.com/